こんにちは。副院長の章浩です。前回は、当院で実施している歯科DOCKにおける、全体診査の内容をお伝えしました。
一般的な方は、コチラの検査を受けていただき、むし歯や歯周病などの状態をチェックしていきます。
ところで、当院の歯科DOCKではこの一般的な全体診査に加えて、オーラルフレイル検査というものも実施しています。最近、テレビなどでも耳にすることがありますが、このオーラルフレイルという言葉を皆さんはご存知でしょうか?
上の図のように、健康な方は、必ずフレイルという状態を経て、介護が必要な状態になっていきます。このフレイルとは体全体のことをさし、疲れやすい、歩くことが大変になったなどの状態ですが、このフレイルの中にオーラルフレイルというものがあります。
オーラルフレイルは、食事がむせやすい、硬いものが食べにくくなった、滑舌が悪くなったなどの症状が、お口周囲の筋肉の低下で起きてくる状態のことです。食べられるものが偏ることで、栄養バランスが崩れたり、人とのコミュニケーション不足が、肉体的にも精神的にも悪い影響を体に与え、フレイル、さらには介護が必要な状態にまでなってしまいます。
一般的に、介護状態になってしまうとそこから健康な状態に戻ることは困難です。しかし、フレイルの状態であれば、適切なリハビリや栄養指導などで、健康な状態を取り戻すことが可能と言われています。
当院では、このオーラルフレイルを事前に発見し、必要に応じてリハビリや栄養指導を行うことを目的にオーラルフレイル検査を実施しています。検査は全て保険適応で、10分程度で行える内容です。原則65歳以上の方を対象としていますが、ご希望があれば55歳以上の方でもお受けいただけます。
検査は、上の写真のような専用の器具を用いて行っていきます。また、この検査に特化した専用の問診票もご記入いただきます。検査の詳しい内容については、下記にて動画をご覧いただけます。検査を行う予定の方や、気になる方は是非チェックしてみて下さい。
検査結果については、むし歯や歯周病の全体診査の結果と併せて、後日のカウンセリングにてお伝えいたします。
カウンセリングでは上のような検査結果に加え、
必要に応じて、上のような資料をお渡しし、リハビリや栄養指導のサポートを行っております。
いかがでしたか?生涯現役シリーズでは、歯周病を予防することで健康寿命を延ばしていくお話をしました。将来、元気で長生きしていくためには?②
しかし、やはりそれだけではなく、歯周病以外の面でのアプローチも必要だと考えています。多くの方が、生涯健康で笑顔で過ごしていただけるよう、今後も可能性のあることにできるだけ挑戦していきます。