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ダメ!ゼッタイ! ダラダラ食べ

こんにちは。副院長の章浩です。

前回は虫歯に関係する、4つの要素をお話し、特に時間については、お父さん、お母さんは気をつけて欲しいというお話でした。では、時間についてもう少し詳しくお話しています。

前回の復習も兼ねて、もう一度上図をみてください。食事をすると、それを餌に細菌が酸を出し、それによって歯が溶けていく脱灰という現象が起き、これが虫歯の原因となるんでした。さらに、しばらく時間がたてば唾液の作用により、脱灰を元に戻す再石灰化という現象が起こり、虫歯を抑制しているんでした。

ここで、ポイントなのは脱灰しても、しばらく時間が経てば、再石灰化により虫歯を防ぐことができるということです。つまり、この再石灰化を阻害してしまう行為は絶対にやめなくてはいけません。

その絶対にやってはいけないことのひとつが、ダラダラ食べです。ダラダラ食べとは、時間をきめず、なんとなくお菓子や飴なんかを長時間ずっと食べる行為です。ダラダラ食べをすると下図のようになります。

これをみて頂けると、お分かりかと思います。ダラダラずっとおやつを食べていると酸が出続けるので、再石灰化を起こす時間がないんです。やっと食べるのが終わって再石灰化が始まったとしても、その頃には修復できないくらい脱灰が進み、虫歯になって行ってしまいます。

ですので、毎回の食事やおやつはしっかりと時間を区切って、食べることに集中させてあげてください。テレビを見たり、遊んだりしながらの食事は食べることに集中できず、ダラダラ食べの原因にもなります。飴やキャラメルなど長時間お口の中に残るものも、ダラダラ食べと同じような状況になりますので、お勧めできません。

また、ダラダラ食べと似たような状況を作り出してしまう行為があります。それは、ものを食べた直後に眠ることです。ずっと食べているわけじゃなく、寝ているだけだからいいじゃないかと思われるかも知れませんが、この再石灰化という現象を引き起こしているのは、唾液だということを忘れてはいけません。人は寝る時に極端に唾液量が少なくなります。それは小さいお子さんも例外ではありません。食べた直後に寝てしまった場合は、唾液量が足りず、酸を中和することができないので、再石灰化が起こらずどんどん脱灰が進んでしまいます。

ですので、食事をしてから20分ほど時間をおいてから寝かせてあげるのが理想的です。もし難しい場合も、最低限歯磨きだけはしてあげましょう。歯磨きせずに、食事後すぐに寝てしまう事は、最も虫歯リスクが上がりますので、是非気をつけてください。

いかがでしたでしょうか。今回は虫歯を予防していくのに必要な時間のお話でした。次回は虫歯予防食べ物編をお届けします。