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実践!仕上げ磨き

こんにちは。副院長の章浩です。前回の投稿では、年齢別の歯磨きについて、概要をお話ししました。

今回は、実際の磨き方についてお話ししていきます。

前回もお伝えしましたが、2〜3歳くらいのお子さんには仕上げ磨きの前に、自分で歯磨きをする習慣をつけていきましょう。写真のように、ぐーの手で持ち、座って磨くようにしましょう。注意点などは、前回のブログを参考にしてください。

仕上げ磨きの姿勢

まずは仕上げ磨きの姿勢からです。基本は上の絵のように、お子さんを仰向けに寝かせ、お母さんのお膝の上に頭を乗せます。こうする事で、お子さんの口の中をよく見ながら磨くことができます。しかし、時には歯磨きを嫌がって、この体勢ではすぐに起き上がってしまい歯磨きできないこともあると思います。

そんな時は上の写真のように、お母さんの両足でお子さんの両手を押さえて動かないようにしてください。お子さんも痛くはないですが、この状態からはなかなか向け出すことはできません。押さえつけてでも、歯磨きしなくては、という時はこの体勢をとってみてください。

歯磨き1 歯の表面、噛む面

歯の表面や噛む面を磨く時は、ブラシの毛先を歯に対して直角に当て、2歯食らいずつ10回くらい小刻みに動かしていきます。

歯の表面を磨く時は、「い」の口で磨くようにしましょう。ブラシを持っていない方の手で、唇や頬を引っ張って、歯や歯肉が見える状態にしましょう。

噛む面や、歯の裏側を磨く時は、「あ」の口をしてもらい、お口を大きく開けてもらいましょう。真剣になりますが、お母さんのお顔は笑顔を忘れずに。

歯ブラシ2歯の裏面

裏面はブラシを縦にして、1本ずつ磨いていきましょう。下の奥歯の裏側は、舌があるため特に難しいところです。クリニックで歯磨き指導をしていると、奥の歯の裏側は磨き残しが100%と言っても過言ではありません。そのくらい難しいところになります。ブラシの毛先を歯肉側に向けて、歯に対して斜めに当てて磨くようにしましょう。

いかがでしたでしょうか。今回紹介したのは最も一般的な磨き方です。なかなかうまく磨けない。ちゃんと磨けているんだろうか。そんな心配や疑問もあると思います。そんな時は、是非お近くの歯医者さんにご相談してみてください。お子さんのお口の状況や、性格などにあったオーダーメイドの歯磨き指導をしてもらえると思います。

次回は、フッ素のお話しをしていきたいと思います。お子さんの虫歯予防、フッ素についてお知りになりたい方は是非、ご覧になってください。