こんにちは。副院長の章浩です。またしばらく更新時期が空いてしまいました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、以前お話した、虫歯菌がお口の中にすまないようにするために、もう一つ大切なことをお伝えしていきます。
虫歯
以前にもお話しましたが、虫歯にはなぜなるのでしょうか?詳しくは、その回のブログをご覧いただくとして、
https://hf-dental.com/wp-admin/post.php?post=429&action=edit
簡単にお話すると、お口の中に虫歯菌がすみつき、その虫歯菌が糖分などを餌にして、発生させる酸によって歯が溶けて、虫歯ができるというのが、虫歯のでき方です。
では、そもそも虫歯菌はどこからやってくるのでしょうか?ある研究によると、虫歯が確認されたお子さんの6割は、お母さんと同じ虫歯菌がお口の中に確認され、3割はお父さんと同じ虫歯菌が確認されました。これはつまり、虫歯菌はほぼお母さん、お父さんからうつっていくということができます。
では、虫歯菌をお子さんにうつさないようにするために、どうしたら良いのでしょうか?ひとつは、お母さん達の唾液がお子さんにお口の中に入らないようにすることです。これはつまり、口移しで食べ物をあげない。食器や箸、ペットボトルなどは親と子で使い分ける。こいった対策が必要になります。いわゆる直接、間接キスを避ける方法です。これは日頃から意識しておかないと、ついついやってしまうことも多いので、習慣にしておく必要があります。もちろん、一度同じ食器を使ってしまったらもう感染してしまうというものでもないので、あまり神経質になりすぎることもありませんが、意識は必要です。
もうひとつは、もっと単純です。お母さん、お父さんのお口の中の虫歯菌の数を減らしておけば良いのです。正しい歯磨きを大人の方も実践していただくことが大切ですし、定期的に歯医者さんに行って虫歯はできていないか、虫歯菌が潜んでいるようなリスクのある歯や場所はないかということをチェックしてもらうことも大切です。
自分のためだけでなく、お子さんの将来のためでもありますので、できれば定期的に歯医者さんへの受診をお勧めします。
虫歯菌が仮に、お子さんへうつってしまったとしても必ず虫歯になるわけではありません。今までお話したように、虫歯になるのはいくつかの要因が絡んでいます。虫歯菌を移さないために、いくつかの注意をすることも大切ですし、正しい歯磨き、おやつの食べ方も大切です。それらを全て含めた総合的な虫歯予防が、最も大切です。
いかがでしたでしょうか?今回までで、お子さんの虫歯予防についてのお話は一区切りにしようかと思います。しかし、虫歯にならなければ、お子さんのお口のなかはノープロブレムなのでしょうか?実は、現代の多くのお子さんが抱えている、ある問題があります。次回からは、その問題についてお話ししていきます。