こんにちは。副院長の章浩です。
前回は、仕上げ磨きの大切さをお伝えしました。仕上げ磨きを泣いて嫌がるお子さんも多いとは思いますが、心得を知って継続することで、だんだんお子さんも歯磨きに慣れていってくれます。3歳までに虫歯が出来なかった子供は、その後の虫歯になるリスクがグンと下がります。歯磨きの習慣化は、お子さんの将来の歯のためにとても大切是非、明日から実践してみてください!
心得1 大人の歯磨きの様子を見せる
ご飯などもそうですが、まずはお父さん、お母さんが歯磨きしている様子を見せてあげてください。小さな子は大人の真似をしたがりますし、大人のやっていることに興味を持ちます。自分だけが行うことなのではなく、みんながやることなのだということを、言葉でも伝えながら、まずは大人が手本を示してあげてください。
心得2 歯ブラシの圧はできるだけ優しく
自分の歯磨きもそうですが、きれいにしようとするとついついゴシゴシ磨きがち。床の掃除と違い、歯の掃除は歯ブラシを強く押しつけても、あまり汚れは取れません。それだけではなく、小さいお子さんはお口の中の感覚が敏感ですので、強い圧で磨くことで痛みを感じてしまうこともあります。お父さん、お母さんも必死ですので、力は入ってしまいますが、できるだけソフトタッチでブラシがたわまないように気をつけましょう。
心得3 磨く時に、お父さんお母さんは笑顔で
お父さん、お母さんにとって仕上げ磨きはひとつのミッションです。お子さんの歯を守るために、少しでもきれいに磨こうと必死です。そんな時お父さん、お母さんはとても真剣なお顔をされています。皆さんも小さい頃にご経験があるのではないでしょうか。お父さん、お母さんの真剣な表情というのは、お子さんにとって怒っている顔そのものに見えるんです。とても怖いと感じてしまいます。ただでさえ、嫌な歯磨きがそれではもっと嫌なものになっていってしまいます。真剣な時は、笑顔で行なっていても、多少意識したくらいではすぐにまた元の顔に戻ってしまいます。お子さんの好きな歌を歌ってあげるなど、工夫をしながら、笑顔を絶やさないよう心がけてください。
心得4 それでもダメな時は押さえつけてでも
小さなお子さんは気分やでもあります。眠たい、遊びたい、抱っこして欲しい・・・そういったことも時にはあるでしょう。しかし、その時に歯磨きを諦めてしまっては、お子さんに嫌がれば歯磨きはしなくていいんだという体験をさせてしまいます。そうなれば、歯磨きの習慣化は難しいです。時には心を鬼にして、押さえつけてでも歯磨きをしてあげてください。その時も、心は鬼に、お顔は笑顔に、をお忘れなく。
心得5 最後は褒める!
どんない泣いて嫌がったとしても、歯磨きが終わったら最後は全力で褒めてあげてください。小さな成功体験を積むことで、お子さんもだんだん歯磨きを頑張れるようになってきます。
いかがでしたでしょうか。それでもうまくいかないような時は、お近くの歯医者さんにご相談ください。もちろん、このブログでご質問いただいても構いません。
次回は、お子さんの歯磨きの開始時期について、お話をしていきたいと思います。