諏訪の地で昭和33年に開院以来60余年、地域の皆様に貢献いたします。

スリーステップ秋山メソッドとは

こんにちは。副院長の章浩です。

今日は、私が日々の診療に用いている歯科治療の方法、スリーステップ秋山メソッドをご紹介させていただきます。日本は世界で最も手術用顕微鏡が、歯科治療に応用されている国です。手術用顕微鏡とは、写真のような器具で、何倍にも拡大して治療をすることができます。

当院の手術用顕微鏡
当院の顕微鏡治療の様子

日本では、むし歯治療や歯周病の治療でこの顕微鏡は用いられます。しかし、世界の常識では顕微鏡は根の治療にのみ使われています。それは当然の話で、根の治療は非常に限られた、範囲のみを治療します。

顕微鏡を使った根の治療の様子

しかし、むし歯治療や、歯周病治療は、もっと広範囲の治療をしなくてはいけないため、顕微鏡を使うと、極端に、治療効率が落ち、時間がかかってしまいます。また、顕微鏡は、焦点深度が浅く、立体視することが難しいため、単純な顕微鏡の歯科治療は、実は肉眼にも劣る、質の低い治療になってしまうことが多くあります。また、ミラーを使って治療をする場合、水しぶきで視界が悪く、視野も狭くなり、また詳述はできませんが、致命的な欠点があるため、顕微鏡下でのミラーを使用した歯科治療は極力避けるべきです。そのため、世界では根の治療意外には、顕微鏡は用いられないのです。

スリーステップ秋山メソッドは、ある法則性を持って顕微鏡を使用することで、口の中のほとんどをミラーを使わず、直視で治療することができます。さらに、スリーステップは顕微鏡で立体視ができるポジショニングをとることができるため、単なる直視ではできなかった、立体視をすることができます。かつ、顕微鏡特有の多い情報量を得ながら診療できるので、歯科医師の本来持っているセンスを遥に凌駕した歯科治療を行うことが可能です。裏を返すと、このスリーステップ秋山メソッドを習得せず、根の治療以外の歯科治療を顕微鏡を用いて行うことは、質の低い歯科治療になってしまう可能性が高いということです。

このスリーステップ秋山メソッドは、臨床応用顕微鏡歯科学会の会長である秋山勝彦先生によって考案されました。このスリーステップを取得することで、むし歯治療や、歯周病治療において、世界でも目にすることができない高度な治療が可能となります。スリーステップ秋山メソッドは、臨床応用顕微鏡学会で修練を積んだ歯科医師のみが行うことのできるテクニックです。

当院のスリーステップ秋山メソッドを応用した治療の様子

私は、まだまだ修練が必要ですが、世界に通用する治療ができるよう、精進していきたいと思います。

下記にて、スリーステップ秋山メソッドについての動画がご覧いただけます。よろしければ、ご高覧ください。https://www.instagram.com/p/DGZ44xSRt5n/ https://www.instagram.com/hori.dental/reel/DGFp3pnJwf1/