こんにちは。今回はホワイトニングについてのお話です。ホワイトニングは正確には、歯を漂白して歯の色そのものを白くしていくことです。たまに歯の汚れや着色を落として、歯を綺麗にして白く見せることをホワイトニングと呼ぶ方がいらっしゃいますが、正確にはそれは着色落としや、クリーニングと言われる行為です。ホワイトニング用歯磨き粉なども同様で、歯の色を白くする訳ではなく、表面の汚れを落とし、白く見せることが目的です。本日は、そんなホワイトニング用の歯磨き粉についてのお話をしていきたいと思います。正式なホワイトニングについては、また別の機会にしっかり書きたいと思いますので、興味ある方はそちらを参考にしてください。
前述したように、実際に歯を白くする効果は歯磨き粉にはありません。あくまで、着色や汚れを落とし、歯を白く見せることが目的です。では、着色は実際どの程度落とすことができるのでしょうか?答えは非常に曖昧で申し訳ないですが、「ものによる。」そして、「人による。」となります。歯磨き粉はその中に入っている粒子で、歯の表面を研磨し、着色や汚れを落としていきます。そのため、その粒子の大きさが大きければ研磨力は高いですし、小さければその力は弱くなります。そのため、どの程度の大きさの粒子が入っているかによって、効果は変わってくるのです。また、研磨力が高くても、喫煙やコーヒーを飲む習慣があれば、着色度合いは強くなりますので、その効果は薄れてきます。結局は「ものによる」「人による」となるのです。
ものによっては白くなるのですが、そこにはデメリットもあります。すべてのホワイトニング用歯磨き粉ではないですが、着色を落とした後に、比較的すぐにまた着色がついてしまうことがあります。これは、前述したように、歯磨き粉が基本的に研磨によって着色を落としているからです。粒子が大きければ、着色は落ちやすいですが、その分歯の表面も傷つきやすくなります。大げさに言えば、歯の表面がザラザラになるのです。滑らかな面とザラザラの面であれば、ザラザラした面の方が、汚れが付きやすいことは、なんとなく想像できますよね?このため、ホワイトニング用歯磨き粉を使って、一旦は白く綺麗になったように見えても、短期間でまた逆戻りしてしまうことも多いのです。
当院でお勧めしている歯磨き粉は「ルシェロホワイト」という歯磨き粉です。これは、前述した着色がしやすくなってしまうというデメリットを極力抑えることができます。理由は簡単、粒子が小さいのです。じゃぁ白くならないじゃないか、と思われるでしょうが、そこはしっかり着色を落としてくれるんです。汚れを浮かしたり、タバコのヤニを分解する成分が含まれており、小さい粒子でも汚れを除去しやすくする工夫がされています。効果的なホワイトニング用歯磨き粉の中では、比較的安価でお求め易いこともありがたいですね。下記にて、実際にルシェロホワイトを2週間使用した歯の写真が見られますので、参考にしてみてください。
https://www.instagram.com/p/C3MEMUdvMe8/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
そんなルシェロホワイトの効果的な使い方をお伝えします。
1.歯ブラシを水で濡らさず、ペーストを歯ブラシの毛全体にたっぷりのせる。
2.一番落としたい汚れ、綺麗にしたい歯から磨き始める。
3.あまり力は入れず、歯ブラシがたわまない程度の力で磨く。
4.できたら、朝か昼の歯磨きの時に使用する。
4については、効果的な使い方とはあまり関係ないのですが、ルシェロホワイトは着色落としに特化した歯磨き粉なので、他の薬用成分が弱いのです。むし歯予防に効果的なフッ素は入ってはいますが、濃度は950ppmで高くはないですし(2024年夏に最高フッ素濃度1450ppmのルシェロホワイトも登場した)、歯周病予防の成分などは入っていません。夜寝るときは、お口が乾燥し、むし歯菌や歯周病菌が最も増える時間帯なので、夜の歯磨き粉はむし歯や、歯周病予防に特化した歯磨き粉を使うことがお勧めです。
いかがでしたか?歯磨き粉も良い点、悪い点がありますので、それを理解してお使い頂けるとより良い結果につながると思います。ご自身の口腔ケアグッズについて、一度歯医者さんでアドバイスしてもらうのもいいですね。歯医者さんでのホワイトニングまではしなくていいけれど、気軽に歯を綺麗にしてみたいなという方、是非ルシェロホワイトを試してみてください。