皆さんこんにちは。副院長の章浩です。
先日岡谷で開かれた、デリソフターという超高性能圧力鍋の試食会に行ってきました。長野日報さんにも載っていたので、もしかすると、ご存知の方もいるかもしれません。この試食会に参加したのは、主に長野県で働かれている歯科医師、歯科衛生士、介護士、ケアマネージャー、管理栄養士といった職種の方々です。なぜ、圧力鍋の試食会にこういった方々が集まったのかというと、この圧力鍋は、料理するのはもちろん、料理をそのままの形、そのままの味で柔らかくすることができるんです。今回集まった方々は、日々、摂食嚥下障害という病気を抱えた患者さんと向き合っている方々なんです。摂食嚥下障害とは、しっかり噛めなくなったり、飲み込めなくなったりして、普通の食事ができなくなってしまう病気です。
上の写真がデリソフターという圧力鍋です。
摂食嚥下障害があると、むせや食べ物をのどにつまらせ、最終的には誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうとても厄介な病気です。ご高齢になったり、パーキンソン病、脳梗塞などの病気が原因で発症することもあります。そういった方々は、誤嚥の危険があるため、そういったリスクの低い食事を摂ることになるのですが、それが下のような食事です。
どうですか?正直、あんまり食欲わかないですよね?実際、こういった食事を召し上がっている患者さんからは、早く普通の食事がしたいというお声をよく聞きます。こういった方に、いかにリスク少なく、普通の食事を食べていただけるようにするかが、私たち歯科医師の仕事だったりするわけですが、そうはいっても困難な場合も多いです。そんな時に頼れるのが、このデリソフターというわけです。
例えばこれは、実際の試食会での写真なのですが、一見普通のうな丼と、巻き寿司ですよね。実際とてもおいしいんですが、この二品は共にデリソフターでとても柔らかくなっており、歯は全く使わず、舌と口蓋だけで潰して食べることができました。のりなんかは、嚥下障害がある方にとっては、とても危ない食材なので、のりも舌で潰せた時には本当にびっくりしました。この他にも、鶏の唐揚げや玄米ご飯、お漬物、りんごなんかを食べましたが、どれも美味しさそのままで、ほとんど歯を使うことはありませんでした。
食事というのは、本当に楽しみです。できる限り、美味しくお食事をとっていただきたい、そんな思いから生まれた素晴らしい商品だと感じました。お値段は約6万円で、少々お高い感じもしますが、前述したようにこれは圧力鍋ですので、美味しくお米も炊けますし、いろんなお料理もできます。さらには、離乳食も簡単に作れてしまい、赤ちゃんからお食事が難しいお年寄りまで、とても幅広く家庭の食を支えてくれる優れものです。我が家も、子供たちがもう少し大きくなったら購入しようと思います。
もし、お近くに食事のことで悩まれている方がいらしたら、是非一度試していただきたいと思います。気になる方は一度、当院でも、直接デリソフターの会社でもお問い合わせいただければと思います。